「ウォーターホール投資法」 と呼ばれる投資法を紹介する本です。
「毎月、生活がぎりぎりで貯金なんてとてもできない」
「子育てにかかるお金を考えると、今の収入じゃ不安」
「いま勤めている会社がいつまで存続するかわからない」
こんな不安を抱えつつ、私たちは今の生活を守るために毎日必死になって働いています。
さらに、少子高齢化が進行している日本では、この先、国や社会が死ぬまで面倒見てくれるなんてありえない。
将来のためにも、今抱えている不安を少しでも軽くするためにも、自分の資産は自分で築き上げなければならないですよね。そのための具体的な方法をこの本は教えてくれます。
といっても、このテの本でたまにある、個別の投資銘柄をおすすめしたり、一攫千金を煽る本ではありません。科学的な思考と方法を紹介する内容です。
本書で紹介されているウォーターホール投資法で資産運用すれば、年利にして20%以上の資産増が可能になります。
そして、資産が自然と増えていき、継続的な安心感と自由な時間を手に入れることができます。
目次
年収ではなく「資産」に着目する
この本を読むまでは、お金持ちになるために真っ先に思いつくのが「年収を上げる」ことでした。しかし、本書ではこのような「年収思考」にとらわれるべきではないと説いています。
早朝から深夜まで身を粉にして働けば、確かに高い年収を得ることは可能かもしれません。しかし、自由が犠牲になります。極度のストレスにさらされて、心身を害することも考えられます。
また、年収が上がっていくと生活レベルを上げてしまいがちです。家賃が高い家に住んだり、車を高級車に買い替えたり、高い酒を飲んだり、といったように。こうなると、結局、出ていくお金も増えていって、手元に残るお金はほとんどない、といった状況になってしまします。
お金持ちになり、自由と安心を手に入れるためには、年収ではなく「資産」を増やしていかなければなりません。資産とはわかりやすく言うと、「手元に残って、収入を生み出してくれるもの」のことです。
もちろん、 多額の資金を投資に回せるので、年収が多いに越したことはありません。
しかし、お金を自動的に生み出してくれるシステムつまり「資産」を作り上げることのほうが、 年収を増やすことよりも大切であるということです。
4つのステージからなるウォーターホール投資法
ウォーターホール投資法は下記の4つのステージで構成されています。基本的には毎月の給料から一定額を天引きして投資をしていくというスタイルになります。
- StageA:支出を減らして、投資に回せるお金を確保する
- StageB:税優遇される確定拠出年金や小規模企業共済で運用する
- StageC:NISAやジュニアNISAを活用してETFに分散投資する
- StageD:ウォーレン・バフェットのポートフォリオを参照した株式投資を行う
stageAから開始して、段階的にStageDに到達する点がポイントです。つまり、StageAで保険料や食費、ローンといった毎月出ていく固定費を減らして投資用の資金を毎月一定額確保することからスタートです。
そのお金をまずは確定拠出年金や小規模企業共済といった税金がかからない投資に優先的に回し( StageB)、余裕があればStageCに進んでETFの分散投資を行う。さらにお金が余っていれば、 StageD の株式投資を行う、ということです。
この順番を守らないで、例えば確定拠出年金で運用せずに、いきなり株式投資を行おうとしても、長期的に見れば大きな資産は築けないことが多いようです。
また、確定拠出年金やETFに分散投資する際には、米国の投資家レイ・ダリオのポートフォリオを参考するという点もポイントです。
投資家といえばウォーレン・バフェットが世界的にも有名ですが、レイ・ダリオはバフェットを超えるとも言われている投資家なのだそうです。
つまり、 下手に自分の頭を使って銘柄を選んだりするのではなく、世界一の投資家のポートフォリオを真似して投資しよう、ということです。
そして、一度このシステムを作り上げたら、年一回のリバランスを除き、基本的には触らないようにします。